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Vivieはなぜ倒産した?突然消えた、人気エフェクターブランド…

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皆さん、こんにちは!さやか@かんさいバーチャル軽音楽部(@kansai_k_on)です!

高品質なエフェクターを次々とリリースし、バンドマンに愛された

Vivieが、2023年9月、突然姿を消した

のは、記憶に新しいところです。

優れたサウンドとデザインで注目を集めたブランドが、なぜ倒産に至ったのでしょうか。

本日は、Vivieの歴史、魅力的な製品、倒産の背景、そしてそこから学べる教訓などについて、詳しく解説していこうと思います。

さやか

私もWild Catとか、愛用していたのに…倒産はショックでした。

目次

そもそもVivieとは

ではまず、そもそもVIvieとはどんなエフェクターブランドだったのか、その誕生からバンドマンに支持された理由まで、概要をお話ししようと思います。

“Vivie”ブランドの誕生

Vivieは、2015年に埼玉県川口市で創業した国産エフェクターブランドです。

ギタリスト出身の経営者が率いる小さな工房で、音抜けと操作性にこだわったペダルを開発しました。BOSSやMXRのような大手とは異なり、ハンドメイドの丁寧な作りが特徴です。

価格帯は、おおむね3~5万円の価格帯で、BOSSよりは少し高いけど、ハイエンドエフェクターとして見ると比較的安いという、絶妙なプライスレンジで、プロからアマチュアまで手に取りやすい製品を提供していました。

バンドマンに愛された理由

そんなVivieは、新興エフェクターメーカーながら、少しずつバンドマンの間で広がりを見せていき、人気を博していきました。

Vivieのエフェクターは、全体的にクリアでパンチのあるサウンドが特徴。特にギターの歪み系ペダルでは、バンドサウンドの中に混ぜても埋もれることなく、存在感を発揮できる点は大きな強みになっていました。

また、エフェクターのデザインやブランディング…特にYouTubeやSNSでのデモ動画が話題になって、そのことがバンドマンの間で広がっていった大きな要因だったのかな…と思っています。

さやか

動物の名前を冠した名前と、それが描かれたデザインが印象的でしたよね。

おすすめのVivieエフェクター

さて、そんなVivieの代表的なエフェクターを、いくつかご紹介しましょう。

Wild Cat:代表的なオーバードライブ

Wild Catは、Vivieを代表するオーバードライブペダルだと言えるでしょう。

クリアな歪みが特徴で、特にストラトキャスターの鈴鳴りを活かした、ライトなドライブ感を得意としています。

ゲインを低めに設定するとブースターとして機能し、上げるとブルースやロックのクランチに最適です。BOSSのSD-1やIbanez TS9などとは違う、新たなオーバードライブの選択肢として、幅広いジャンルで活躍するペダルです。

Rhinotes:ベース向けのハイクオリティオーバードライブ

Rhinotesは、ベース向けのオーバードライブペダルです。

方向性としてはDarkglassのB7Kに近い、モダンな歪みなのですが、重心がやや低域によっていることで、ベースらしい自然なドライブ感を、高品質に出せることが、大きな特徴。

また、Darkglass B7Kは非常に高価なエフェクターとして知られていますが、Rhinotesはまだ買いやすい価格であったため、「価格の割に異様にハイクオリティ」ということも、大きな話題になったものでした。

Vivie、倒産

さて、そんなVIvieですが、

2023年、突然倒産

してしまいます。いったい、何があったのでしょうか。

2023年9月、Vivieが破産申立

2023年9月、Vivieを運営する株式会社Cygnus Entertainmentが破産手続きを申し立てます。

公式サイトは閉鎖、SNSもその旨だけを告知して、その後、更新が止まりました。

一方、市場では、この情報を受け、保障無しではありますが、最後の在庫が市場に流通した後、さまざまなVivieのエフェクターが中古市場で高騰、定価3.5万円のペダルが5万円以上で取引される事態になりました。

Vivie自体は倒産する直前まで、人気エフェクターブランドとして君臨していただけに、この「倒産」という突然のニュースは、バンドマンに大きな衝撃を与えたのです。

さやか

官報には、このCygnus Entertainmentの破産手続きの決定日などが正確に書かれていますね。

エフェクター市場への影響

Vivieの倒産は、エフェクター市場に波紋を広げます。

中古品にプレミアが付き、価格が高騰したことにより、新規ユーザーが手を出しにくくなりました。BOSSやZOOMのような大手は安定供給を続け、シェアを拡大する中、新興エフェクターブランドがかくもあっさり撤退したことは、マーケットにも非常に大きなインパクトを与えたのです。

高品質であるがゆえに、今でもVivieのペダルを愛用しているギタリスト・ベーシストは一定いますが、メーカーの廃業によって今後は修理がしてもらえなくなり、少しずつユーザーが減っていくのではないかと思われます。

Vivieはなぜ倒産したのか

それにしても、あれだけ人気があり、多くの人に使われていたVivieが、かくもあっさり倒産したというのは、にわかには信じがたいものがあります。

なぜ、Vivieは倒産したのでしょうか。

経営戦略の課題

まず思いつくのは、経営戦略上の課題です。

Vivieはハンドメイドにこだわり、生産コストが高騰しました。大手のような大量生産のコストメリットがなく、3~5万円の価格設定は収益を圧迫します。

新商品の開発に資金を投じたものの、売上が追いつかなかったようです。このあたりの資金繰りや経営戦略がしっかりと練られていなかったことが、「商品は人気なのに企業は倒産」という事態を招いたのではないかと考えられます。

SNS運用の失敗

VivieはYouTubeやTwitter(当時)で積極的に商品のPRに取り組んでいました。

こういったSNSでの投稿は、序盤〜中盤のころは高い評価を得ていたのですが、一方で発信の頻度が増えるにつれ、批判的な声が上がっていったのも事実。

特に、テクニカルな動画を社長自らが演奏したり、「スタッフA」と呼ばれる社員が攻めた投稿を繰り返す姿は、「ユーザー目線ではない」とアンチを増やしてしまうきっかけにもなったように思います。

Vivieの倒産から学ぶこと

さて、そんなVivieの倒産から、新興楽器メーカーは何を学べば良いでしょうか。

企業としての経営戦略の重要性

Vivieの倒産は、結局のところは

「企業としての経営戦略がなかった」

というところに起因します。

商品の企画やマーケティングは一定うまくいき、バンドマンの中にも数多くのファンをつかむことができたVivieですが、やはり企業として生き残るためには、財務面も含めた経営戦略が欠かせません。

Vivieは、魅力的な新商品はたくさんリリースしていましたが、結果としてそれでも破産手続きの開始に至らざるを得なかったということは、財務面に大きな課題があったことを示唆しています。

世の中には、多くの新興メーカーや、新しい楽器店ができていっています。そういったお店は、創業者の情熱が成長のベースになっているのかもしれませんが、同時にこういった、冷静な経営戦略があるかどうかも、目配せしておく必要があるでしょう。

SNSの慎重な運用

そして、VivieはSNSの運用でたびたび炎上し、敵を増やしてしまっていた点も見逃せません。

VivieのSNSは確かに面白かったし、試奏動画も興味深いものでしたが、あまりにも自己顕示欲が強く出ていたり、テクニカル面の主張が強かったりすると、少しずつアンチが出回ってしまい、そのことがブランドイメージを毀損する可能性も否定できません。

このことがVivieの倒産にどれくらい影響したかは、客観的には分からないのですが、特に新興ブランドにおいては、SNSの運用を失敗すると、経営に直結するリスクを負いうることは、十分に認識しておかなければならないでしょう。

まとめ

以上、本日は、新興エフェクターブランド・Vivieがなぜ倒産したのかについて、考察してみました。

Vivieは、ハイエンドエフェクターに近いサウンドクオリティを持ちながら、比較的買いやすい価格とオシャレなデザインで、多くのバンドマンに愛されたエフェクターブランドでしたが、2023年9月の倒産で市場から姿を消してしまいました。

その背景には、財務面を含めた経営戦略の課題や、SNSの失敗などが挙げられますが、こういった問題は、他の新興楽器メーカー・楽器店などでも起こりうること。

せっかくの楽器・機材が、経営戦略の失敗という、およそ音楽とは関係の無い理由で市場から消えてしまうのは、あまりにももったいないもの。

ぜひ新興メーカー・楽器店の皆さんには、Vivie倒産の件を教訓に、同じ過ちを起こさないよう、気をつけていただければと思っています。

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