
皆さん、こんにちは!さやか@かんさいバーチャル軽音楽部(@kansai_k_on)です!
フェンダーのVintera II 60s Jazz Bassは、1960年代のヴィンテージサウンドを現代に蘇らせた魅力的なベースです。クラシックなルックスとパンチのあるトーンで、ジャズからロックまで幅広く対応します。
本日は、そんなVintera II 60s Jazz Bassの特徴やサウンドを詳しくレビューさせていただこうと思います!
フェンダー・Vintera IIとは
まずは、Vintera IIシリーズの概要とその魅力を、60s Jazz Bassを中心に紹介します。
メキシコ製ならではの味わい
Vintera IIは、フェンダーのメキシコ製ラインナップとして、ヴィンテージ仕様と現代の演奏性を融合させたモデルです。
アルダーボディとローズウッド指板のメイプルネックという、ヴィンテージと同様の木材を採用し、本格的にクラシックなトーンを追求しているのが大きな特徴。
また、メキシコ製ということで、USA製に比べると価格が安いのも魅力。市場価格約18万円(2025年6月21日時点推定)の価格で高いコストパフォーマンスを実現します。
なお、メキシコ製というと「作りが荒い」とか「大雑把」というようなイメージが先行しているところがありますが、少なくともこのVintera IIシリーズについてはこれが当てはまらず、かなりしっかりと作り込まれている印象があります。
さやかメキシコ製最上位ラインナップということで、そこはしっかり品質管理されているのかもしれませんね。
初代Vinteraとの違い
さて、今回ご紹介するVintera は「II」なわけですが、ということは「I」…すなわち初代モデルも存在します。
2019年に発売された初代Vinteraは、当時の木材利用規制の関係で、パーフェロー指板が採用されていたのと、ピックアップはヴィンテージスタイルの巻き数が少ないものを採用していました。
これにより、一般的なヴィンテージ系のジャズベースとは雰囲気がやや異なり、出力がやや低く、中域寄りのトーンが特徴になっていました。
一方、今回のVintera IIは、ローズウッド指板と本格的な60年代シングルコイルピックアップを搭載し、低域の太さと高域のクリアさを強化します。



ローズウッド指板になったことで、見た目の雰囲気も一気に引き締まったのにゃ!
Vintera II 60s Jazz Bassの仕様とデザイン
では次に、Vintera II 60s Jazz Bassの仕様とデザインを詳しく見ていきます。
概要はざっくり、こんな感じです。
- ボディ:アルダー
- ネック:メイプル
- 指板:ローズウッド
- 塗装:ポリエステル
- ピックアップ:Vintage-Style ’60s Single-Coil Jazz Bass®
- 価格:定価192,500円(2025年6月時点)
ヴィンテージ仕様の設計
Vintera II 60s Jazz Bassは、アルダーボディにメイプルネック、ローズウッド指板を採用します。



代替材とかを使わず、ちゃんと木材は当時と同じ種類をチョイスしているのにゃ。
60年代初期のCシェイプネックは、38mmのナット幅でスリムな握り心地です。
また、4サドル式ブリッジとオープンギアチューナーが、ヴィンテージのルックスと安定したチューニングを提供します。
また、ネックフィールも非常に滑らかで、とても好印象でした。
クラシックな外観
また、外観も、ヴィンテージのジャズベースをしっかり再現した雰囲気を保っています。
カラーリングも、定番の3トーンサンバーストに加え、Fiesta RedやLake Placid Blueのボディカラーが用意されていて、これらもまた、60年代のフェンダーを彷彿とさせます。
また、3プライのトータスシェルピックガードとクロムハードウェアが、クラシックな雰囲気を強調します。
そうそう、見逃せないのが、フェンダーのこの価格帯の楽器についている、付属のデラックスギグバッグ。これが結構しっかりしていて、持ち運びにも便利で、なかなか良いんです。



私も、フェンダーのギグバッグを、他メーカーの楽器に流用して使ったりもしています!
Vintera II 60s Jazz Bassのサウンド
では、次に、Vintera II 60s Jazz Bassのサウンドについて、見ていきましょう。
クリアでパンチのあるトーン
ヴィンテージスタイルの60年代シングルコイルピックアップは、温かくダイナミックなサウンドを提供します。ブリッジピックアップは中域のパンチが強く、フィンガーピッキングでタイトな音色を生み出します。
ネックピックアップは太い低域で、ジャズやブルースから、ロックやファンクまで、どのジャンルでも扱える、とても抜けの良いトーンが得られました。
USA製と同等の「フェンダーらしさ」
また、このベースで特筆すべきは、やはり
USA製と同様の、フェンダー独特の色気がしっかり出ている
ということ。日本製フェンダーと、基本的なサウンドの方向性は一緒なのですが、一方でやはり海外製ならではの、音抜けの良さというのが、USA製とメキシコ製にはあるように感じられます。
そして、それこそがまさに「フェンダーらしさ」のようにも感じられるのです。
Vintera II 60s Jazz Bassの弱点
一方で、Vintera II 60s Jazz Bassにも、いくつかの課題があります。
ヴィンテージ仕様ゆえのプレイアビリティ
7.25インチラジアス指板は、ヴィンテージらしい演奏感を提供しますが、モダンな弾き心地を好むプレイヤーには不向きです。
モダンな9.5インチラジアスを求めるなら、ワンランク上になりますが、American Professional IIを選ぶ方が良いでしょう。
初心者にはやや高く感じられる価格
ヴィンテージ系のジャズベースで約18万円(2025年6月21日時点推定)という価格は、American Vintage II 60s Jazz Bass(約30万円)に比べ手頃ですが、Squier Classic Vibe(約6万円)やMade in Japan Traditional(約12万円)と比べると、初心者にとっては高価です。
サウンドクオリティは抜群で、これを18万円で買えるのはお買い得だとも思うのですが、初心者の方が手を出すにはちょっとハードルの高い金額かもしれません。



メキシコ製フェンダーだと、Playerシリーズが比較的お手頃価格ですね。
他のフェンダー・ジャズベースとの比較
そして、Vintera II 60s Jazz Bassを、他の60年代系ジャズベースと比較してみたら、どうでしょうか。
Made in Japan Traditional 60s Jazz Bass
Made in Japan Traditional 60s Jazz Bass(約12万円)は、バスウッドボディと9.5インチラジアス指板を採用します。
そのため、アルダーボディを採用するVintera IIと比べ、低域がやや軽めに感じられます。
また、ピックアップも、Vintera IIのヴィンテージスタイルほど温かみはありません。
軽量なボディと手頃な価格を求めるならTraditionalが適していますが、ヴィンテージ指向に少しでもこだわりがあるなら、Vintera IIを選んだ方が納得度の高い選択になることでしょう。
Made in Japan Heritage 60s Jazz Bass
Made in Japan Heritage 60s Jazz Bass(約18万円)は、アルダーボディと7.25インチラジアスで、Vintera IIに近い仕様です。また、ニトロセルロースラッカー仕上げとハンドワウンドピックアップを採用し、より本格的なヴィンテージ感を提供します。
試奏では、HeritageのサウンドはVintera IIより深みがありますが、一方でUSA製ゆずりの音抜けを誇るVintera IIも捨てがたいものがあります。
価格はほぼ同等で、好みが分かれるところですが、楽器としてのクオリティは日本製のHeritage、USA製らしさを求めるならVintera II…といったところでしょうか。
あと、カラバリが多いのはVintera IIの方なので、ここも選択の重要なポイントになるかもしれません。


初代Vintera 60s Jazz Bass
初代Vintera 60s Jazz Bass(中古約10万円)は、パーフェロー指板と巻き数が少ないヴィンテージスタイルピックアップを採用します。
一方のVintera IIはローズウッド指板と本格的な60sピックアップで、低域の厚みと高域のクリアさが向上しています。
基本的にフェンダーは中古市場でもあまり値崩れしないのですが、さすがにこればかりはVintera IIが良すぎて、初代Vinteraは値崩れしてしまった感じですね。



Vinteraに限らず「ローズウッドの代替材としてパーフェローを使った楽器」は、最近評価が下がってしまっているのにゃ…
まとめ
以上、本日は、フェンダーのVintera II 60s Jazz Bassについて、ご紹介させていただきました。
Vintera II 60s Jazz Bassは、60年代のヴィンテージサウンドと現代の演奏性を融合した魅力的なベースです。アルダーボディとローズウッド指板、ヴィンテージスタイルピックアップが、クリアでパンチのあるトーンを提供します。
また、メキシコ製ということで、USA製に近いサウンドフィーリングが得られるのも、大きな魅力で、ここが同価格帯のライバル・Made in Japan Heritageのジャズベースとの違いになっているかな、と思います。
USA製ヴィンテージの雰囲気を、お手頃価格で手にできる…そんなVintera II 60s Jazz Bass、ぜひ手にしてみてください!







