
皆さん、こんにちは!さやか@かんさいバーチャル軽音楽部(@kansai_k_on)です!
本日は、日本製フェンダーからリリースされたジャズマスター、フェンダー・Made in Japan Traditional 60s Jazzmasterについて、レビューしてみようと思います!
フェンダーのMade in Japan Traditionalシリーズとは
まず前提として、「Made in Japan Traditionalシリーズって何?」という方もいるかと思います。
フェンダーの「Made in Japan Traditional(通称:MIJ Traditional)」は、かつてのフェンダージャパンの流れを汲むシリーズで、日本国内で生産されているモデルです。
フェンダージャパンが2015年にフェンダー本社の完全子会社になって以降、このMIJシリーズは、
- クラシックな見た目
- ビンテージスタイルな仕様
- 安定した作り
といった魅力を持つ「安心のフェンダー製品」として、初心者から上級者まで、多くのフェンダーファンに支持されています。
特に「60s」と名のついたモデルは、1960年代の仕様を現代に再現したもので、今回レビューする60s Jazzmasterもまさにそのひとつ。
オリジナルのジャズマスターの雰囲気をしっかり残しつつ、日本製ならではの丁寧な作りが光ります。
タマこのMIJ Traditionalのラインナップから、ストラトについて別記事で解説しているので、合わせて見てほしいのにゃ。


フェンダー・Made in Japan Traditional 60s Jazzmasterの特徴
では、具体的な仕様を見ていきましょう。
◾️クラシックなルックスとカラー展開
このラインナップのジャズマスターですが、カラーバリエーションとしては、王道の3トーンサンバーストが基本です。
2025年現在は、他にオリンピックホワイトといったカラバリもありますが、基本的にはこのギターのモチーフとなった1960年代当時の定番カラーが揃えられている感じです。
仕上げは、ラッカーフィニッシュではなくポリエステルになっていて、この点は当時のギターとは異なるところですが、その分取り扱いやすさは改善されており、メリットとみることもできるでしょう。
◾️演奏性の高いネック
ネックはメイプルネック × ローズウッド指板の王道仕様。
指板Rは9.5インチで、ビンテージすぎない絶妙なカーブ。コードも押さえやすいし、チョーキングもストレスありません。
ネックシェイプは「スリムC」で、手にすっと馴染む感じが好印象。女性や手の小さい人でも扱いやすいと思います。



MIJ Traditionalシリーズは、ヴィンテージっぽい雰囲気なのに、実際に弾いてみるとかなり扱いやすいのが印象的ですよね!
◾️伝統的なトレモロ&ブリッジ構造
ブリッジはフローティング・トレモロユニット。
ここは好みが分かれるところですが、ビブラートのかかり方がとても自然で、“揺れ”のニュアンスを楽しみたい人にはたまらないポイントです。
一方で、ブリッジ部分がちょっとシビアなセッティングを要求するので、ここは後述する「弱点」でも触れておきます。
フェンダー・Made in Japan Traditional 60s Jazzmasterのサウンド
さて、気になるのはやはり「音」ですよね。ということで、ちょっとサウンド面、見ていきましょう。
◾️クリーントーンの独特な響き
まず、クリーンで弾いたときの立体感がすごく良い。ストラトほどシャキっとはしてないんですが、そのぶん太くて奥行きのある音が出てくれます。
ミドルがしっかりしていて、ジャズっぽい甘さもありつつ、サーフロックのような軽やかなきらめき感もある。このあたりはジャズマスターならではのキャラクターですね。



ストラトっぽい音を太くした感じ…といったところなのにゃ。



個人的には、ピックアップをセンターにした状態でのクリーンなアルペジオが大好きなのにゃ!
◾️ドライブサウンドは意外と図太い
歪ませてみると、意外なほど中低域が粘っこく残る印象。
ハイゲイン系の用途にはあまり向いていませんが、ミドルゲインのオーバードライブならちょうどいいトーンのバランスです。
ピックアップはジャズマスター専用の「Vintage-Style Single-Coil Jazzmaster」。ストラトともテレキャスとも違う、独自の輪郭を持ったサウンドが、まさにジャズマスターの売りといえるでしょう。
◾️日本製フェンダーのジャズマスは音が軽い…?
フェンダーのジャズマスターというと、今回紹介した日本製フェンダーのほか、メキシコ製、USA製と、他国で製造されたものもあります。
そういった海外製のジャズマスターと比較すると、この日本製ジャズマスターについては、
といった特徴があります。
この音の軽さがあるがゆえに、カッティングではちょうど良いサウンドニュアンスになったりもしますし、またそもそもストラトとかテレキャスとかと比べるとサウンドの太さは全然違うわけですが…
本当のジャズマスターらしい、「図太い」サウンドかというと、そこはちょっと違うというか、日本製らしさが出ているというか、そういう印象もあります。
とはいえ、ここはメリット・デメリットというよりは、サウンドの傾向だと言って良いと思いますので、ぜひ弾き比べて、このニュアンスの違いを感じてほしいと思います。
フェンダー・Made in Japan Traditional 60s Jazzmasterの弱点
ここまでベタ褒めしてきた、このフェンダー・Made in Japan Traditionalジャズマスターですが、正直に言って弱点もあります。
◾️ブリッジ周りのセッティングが難しい
ジャズマスターといえば「ブリッジ問題」がつきもの。このTraditional 60sも、オリジナルに忠実な設計をしているぶん、
- 弦落ちしやすい
- 弦高やオクターブ調整が少し面倒
という悩みはやっぱり残っています。
その分、「自分で調整して使いこなす楽しみ」があると前向きに捉えられる人には向いてますが、初心者には少しハードルが高めかもしれません。
どうしても気になる場合は、MustangブリッジやStaytremへの交換など、モディファイも検討していいと思います。



日本製フェンダーだと、INORANシグネチャーのジャズマスはこの辺の課題が解消されてますね。
◾️ボディ材がバスウッドになってしまった
このMade in Japan Traditionalシリーズのジャズマスター、リリース当初はボディ材にアルダーが使われていて、「Traditionalシリーズには珍しく、本格的な仕様になってるな」と驚かされたものですが…
2025年現在、ボディ材がしれっとバスウッドに変更されています。
一部に「違う」という説もありますが、一般に
になっているのが現実なので、特段の説明もなく、こういったコストカットがなされていることについて、残念に思う方もいらっしゃることでしょう。



このあたりの木材の変更、ヴィンテージといわれる時代のフェンダーでは、割とよくあったらしいですけどね。



とはいえ、情報化が進んだ現代では、こういう細かいスペックも多くの人が注目するので、こういうのが気になる人が増えているのも事実なのにゃ。
まとめ
以上、本日は、フェンダーのMade in Japan Traditional 60s Jazzmasterをレビューしてきました。
◾️おすすめポイント
- 60年代のビンテージ感をしっかり再現したルックス
- 日本製らしい丁寧な仕上がり
- ジャズマスターならではの甘くて奥行きのあるトーン
◾️気になる点
- ブリッジの調整に少し手間がかかる
- しれっとバスウッドにボディ材が変更された
「ジャズマスターってちょっとマニアックそう…」というイメージがあるかもしれませんが、このMIJ Traditional 60sは、むしろ入門に最適なモデルだと思います。
クセも含めて「可愛い!」と思える方には、長く付き合える一本になるはずです!







