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【レビュー】フェンダー・STANDARDシリーズ、評価は?【ギターもベースも】

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皆さん、こんにちは!さやか@かんさいバーチャル軽音楽部(@kansai_k_on)です!

フェンダーが2025年に新たに投入した「STANDARDシリーズ」が、どうやら賛否両論を呼んでいるようです。

「手頃な価格で本物のフェンダー体験を」というコンセプトでリリースされたこのラインナップですが、中身がフェンダーの楽器にしては大きくスペックダウンしており、批判的に見る向きも多いようです。

今回は、そんなフェンダー・STANDARDシリーズの特徴やサウンド、スクワイアや他メーカーのエントリーモデルとの比較を通じて、その評価を探ります。

にゃん子

フェンダーブランドに忖度することなく、客観的に評価していきたいと思うのにゃ。

目次

フェンダー・STANDARDシリーズとは

ではまず、そもそもこのフェンダー・STANDARDシリーズとは何なのか、見ていきましょう。

フェンダーの低価格シリーズ

フェンダー・STANDARDシリーズは、2025年1月に発表された新たなエントリーレベルのラインナップです。

価格は日本では定価8万8,000円、アメリカでは約599ドルと、これまでのフェンダー最廉価モデルだったプレイヤーIIシリーズ(概ね10万円程度)より安価で、スクワイアのクラシック・バイブ(概ね6万円程度)よりやや高め。

にゃん子

わかりやすく整理すると、こんな感じかにゃ。

フェンダー・Player II:約10万円
フェンダー・STANDARD:約8万円
スクワイア・Classic Vibe:約6万円

タマ

だいたい2万円の差がついているのにゃね。

フェンダーのエグゼクティブ副社長ジャスティン・ノーヴェル氏は、「かつての『働く人のギター』を現代に蘇らせる」と語ります。

このシリーズは、フェンダーの品質を維持しつつ、若いプレイヤーや予算重視のミュージシャンに「フェンダーブランド」として訴求することを目指しているようです。

合計5種類のラインナップ

STANDARDシリーズは、以下の5種類のラインナップから成っています。

  • ストラトキャスター
  • HSS ストラトキャスター
  • テレキャスター
  • プレシジョンベース
  • ジャズベース

各モデルは、クラシックな3カラーサンバーストのような定番カラーに加え、各モデルに合った、さまざまなカラーリングが用意されています。

さやか

「キャンディ・コーラ」や「アクアマリン・メタリック」といったカラーは、多くのモデルで採用されていますね。

全体的にシンプルな設計で、フェンダーの伝統的なデザインを継承しつつ、現代的なプレイアビリティを提供するというコンセプトは、ギター・ベースを問わず、すべてのラインナップに通底しています。

フェンダー・STANDARDシリーズの特徴

では次に、フェンダー・STANDARDシリーズの特徴を、具体的に紹介していきます。

フェンダーブランドながら圧倒的な低価格

STANDARDシリーズの最大の魅力は、

約8万円で「フェンダー」のロゴが入った楽器が手に入ること

です。

従来、フェンダーのエントリーモデルはメキシコ製のPlayer IIシリーズが主流でしたが、このラインナップの価格帯は概ね10万円程度。

そこに、このSTANDARDシリーズは、Player IIシリーズを下回る価格を設定した上で、フェンダーブランドの価値を提供。

最近、円安の影響でフェンダーブランドの楽器にかなりの割高感を覚えるようになった中、いわゆる「1ケタ万円」で新品のフェンダーを買えるという点は、非常に意義深いラインナップだと言えるでしょう。

ポプラ材の使用など、随所でコストカット

さて、そんな低価格なSTANDARDシリーズですが、その大きなポイントが、

ポプラ材の採用

です。

ポプラはアルダーに比べ軽量で、共鳴性が高く、コストを抑えられる木材です。

ただ、このポプラ材は、どうしても初心者向けのギターに使われているという印象があまりに強く、その点は賛否両論を呼んでいる大きな要因になっているようにも思います。

また、ローズウッドの代替材としてインディアンローレルを使ったり、ピックアップもアルニコではなくセラミックを採用していたりと、随所にコストカットの工夫が見られます。

フェンダーブランド初のインドネシア製

STANDARDシリーズは、フェンダーブランドとして初めて全モデルをインドネシアで製造しています。

これまでの最廉価モデル・Player IIシリーズはメキシコ製だったわけですが、メキシコだと「アメリカの隣」ということで、まだUSAらしさを感じられていたわけですが、インドネシア製となると、やはりコストカットの印象を強く感じるところです。

ただ、インドネシア製に関して言うと、たとえばヤマハのパシフィカやBBシリーズは、主力ラインナップがインドネシア製なわけですが、それを全く感じさせないクオリティなので、ここに関しては、過度に気にすることはないかな、とも思っています。

フェンダー・STANDARDシリーズのサウンド

次に、フェンダー・STANDARDシリーズのサウンドを実際に聞いていきましょう。

ギターのサウンド

ストラトキャスターとテレキャスターは、どちらもフェンダーらしいクリアで明るいトーンが特徴です。

廉価版ではありますが、ストラトはきちんと5スイッチを搭載していて、ストラトらしい鈴鳴りを活かした音作りは、しっかり実現することができます。

また、テレキャスターでも同様に、「テレキャスらしい」パワフルなジャキジャキサウンドを鳴らすことが可能。基本的には、フェンダーの伝統的な楽器としてのクオリティには十分達していると言えるでしょう。

なお、サウンドの方向性は、どちらかというとモダンな印象です。このあたりは、スクワイアのクラシックバイブシリーズとの差別化が図られているといえるかもしれません。

ベースのサウンド

続いて、ベースの方ですが、こちらも伝統的なフェンダーらしさをしっかり備えたサウンドです。

プレシジョンベースの方は、やや現代的な雰囲気を漂わせつつも、「これぞプレベ」というような、太くてパワフルな低音をしっかり鳴らすことができますし、ジャズベースの方も、中低域がゴリッとなる、あのサウンドを実現することができます。

ただ、ベースの方は、「ちょっと音の軽さを感じるかな?」という気がしないでもありません。このあたり、ボディのポプラ材がちょっと影響してるのかな…というような感じがします。

さやか

ポプラ材の影響は、ギターよりもベースの方が強く感じる気がします。

フェンダー・STANDARDシリーズ、どう評価する?

さて、このフェンダー・STANDARDシリーズですが、冒頭にも述べたように、賛否両論があるように思います。いくつかの切り口から、そのあたりの評価を考察しようと思います。

スクワイアとの比較

STANDARDシリーズは、スクワイアのクラシック・バイブシリーズと比較されがちです。

クラシック・バイブはアルニコピックアップやビンテージ風の仕様が特徴で、価格は約2万円安くなっています。

一方、STANDARDシリーズはフェンダーロゴがついているものの、全体的なスペックはほぼ同等で、ピックアップはセラミックピックアップを採用しているなど、むしろちょっと格下なのでは…と思わされたりもするほど。

なので、

フェンダー・STANDARDシリーズとスクワイアの差は、事実上、ヘッドについているロゴだけなのでは?

というような批判的意見が出てしまっているのが実情です。

にゃん子

フェンダーのロゴに2万円を出すかどうか、みたいな議論になっているのにゃ。

他メーカーのエントリーモデルとの比較

一方、

この約8万円という価格で、他メーカーを見ると、スペックの良い魅力的なギターがたくさんある

のも、また事実。

たとえば、ギターだと、ヤマハのパシフィカ611・612シリーズは、同じ約8万円でアルダーボディ・ローズウッド指板、セイモア・ダンカンのピックアップと、フェンダーのSTANDARDシリーズを完全に凌駕するスペックを有しています。

また、ベースも同じく、ヤマハのBB434だと、こちらもアルダーボディ・ローズウッド指板で、最上位モデル・BBP34とほぼ同様の設計になっているなど、こちらもフェンダーのSTANDARDシリーズをスペック上は超えているという評価に。

STANDARDシリーズは、「この価格でフェンダーらしいデザインとサウンド」というところを売りにしてはいますが、やはりスペック面でかなり無理をしているように感じられます。

とはいえ、やはり「フェンダーのブランド力」を強く必要とする人にとっては、選択肢の一つとして評価できる楽器であるのも事実でしょう。

にゃん子

逆にギブソンは、廉価版の位置づけのモデルは、どんなにハイスペックでも「エピフォン」を名乗らせているのにゃ。

さやか

ギブソンブランドは安売りしないぞ、ってことなんでしょうね。

まとめ

以上、本日は、フェンダー・STANDARDシリーズについて、全体的に評価してみました。

約8万円でフェンダーロゴを手に入れられるという、コスパに優れたラインナップではあるのですが、一方でスペックを見るとポプラボディであったりセラミックピックアップであったりと、ブランド以外の面ではかなりの廉価版だという評価になってしまうのは、仕方の無いところ。

特にベースでは、ポプラボディに起因すると思われる「音の軽さ」が気になる人がいるかもしれません。

一方で、廉価版であるとはいえ、サウンドのフェンダーらしさはしっかり出ているので、「フェンダーロゴの楽器を、安く欲しい」という方であれば、選択肢の一つとして検討できる要素はありそうです。

このあたりの楽器の「コストカット部分」を、どこまで許容できるかは、人によるところも大きいと思うので、気になる方は、ぜひ試奏して、その感覚を確かめてみてほしいところです!

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